(EDについて重要なネタバレがありますご注意を。以前の考察を多少下敷きにしています)

(DLC女神の鎮魂歌プレイ済み推奨です)





【FF13-2考察】 ノエルとセラへ、最後に残された新都アカデミアAF500年ゲートの謎


 ノエルとセラがラストバトルを終えたのち、二人はヴァルハラから可視世界へ戻ることとなる。
 二人の周りには数々のゲートが集まってくるが、
 セラ「AF500年のゲート?私たちが戻る時代はあそこなんだね?」
 ノエル「ライトニングが守ろうとした未来、あそこから新しい時代が始まるんだ」
 そう答え、二人はゲートへ走っていく。
 何故、二人の戻る時代はAF500年なのだろうか?検証してみようと思う。



 まず、ライトニングのヴァルハラからの未来の視え方(注:独自解釈です。分りやすくAFを使用)

1.本来パラドクスが無かった<歴史A>
 FF13ED→AF200年:ファルシフェンリルによる日蝕→AF500年:コクーンの落下(戦争によるものor自然落下?)→AF700年:ノエルが最後の人間となりヴァルハラへ落ちてくる。


 カイアスが来てから、ライトニングが負ければ変えられてしまうとわかった歴史B

2.カイアスがヴァルハラへ来てパラドクスを起こしてからの<歴史B>
 FF13ED後ライトニングがヴァルハラへ→AF500年:コクーン落下(カイアスによるもの)→AF700年:ライトニングが守れなかったとする世界(ネオボーダム←ヴァルハラ化した世界??)


 ゲームOPでのカイアスはAF700年で亡くなったユールを抱いている。
 直後ライトニングとの決戦が始まり、ノエルが女神の門から落下してくる。
 以前の考察『女神の騎士ライトニングの謎(導きにおいての矛盾)』において『ライトニングはセラが亡くなる未来までが全て視えているはずなのに、何故大事な妹を未来へと導いたのか』と記した。
 しかし女神の鎮魂歌(ライトニング編DLC)をクリアし、この考察での"視え方"で未来を捉えると大きな矛盾が生じる。
 女神の鎮魂歌では、カイアスに「セラが時詠みの力ゆえに死する未来」を視せられ、ライトニングが泣いて悔やむシーンがある。
 これは彼女がセラが死ぬことを知らずに未来へ導いた故だろう。その未来は視てないことになる。

 とすると、ユールが亡くなってからカイアスがヴァルハラへ来て、その決戦の最中にノエルが女神の門から落下してくる。
 ここからの歴史を、ライトニングはリアルにヴァルハラから視ていることになる。
 つまりパラドクスを修正するノエルとセラの旅をヴァルハラからそのまま見守っている状態。
(ゲーム内各エピソードのライトニングのナレーションは、ノエルとセラの旅を現在進行形で視ている状態で表現している)

 最終的には、

  3.ノエルとセラがパラドクスを解消していく旅の歴史C
 13ED後→ライトニングがヴァルハラに連れて行かれる→(女神に騎士になるまで:小説)→カイアスがヴァルハラを襲撃するのと同時にノエル登場→セラとの旅を頼む→
 ライトニングを探す旅に出ているスノウに夢で助けを求める(コロシアムで何者かに足止めされる)→タイムマシンで眠るホープの夢で助けを求める(ヲルバ組クリスタル救出と新コクーン建設成功)→
 死にゆく世界からネオボーダムAF700年にてノエルとセラに再会(AF500年でのコクーン落下阻止を依頼、ライトニングはカイアスを止めると宣言し別れる)がゲームでの流れ。


 上記の二人の旅の状態を踏まえて、ラストバトル後に通れるゲートの可能性について考える。
 3の歴史の流れを辿ると、ライトニングは、ようやくAF700年ネオボーダムで二人に再会出来たような節がある。
 女神の鎮魂歌のシークレットEDで彼女が最後立っている場所が、時詠みの村(死にゆく世界)の近くだ。
 ノエルとセラはカイアスの罠により夢から死にゆく世界(AF700年)→ネオボーダムへと行っている。いずれもAF700年、ラストバトルで残された新都アカデミアAF500年のゲートより未来の年代である。
 何故ライトニングが、ここでしか旅をする二人と会えなかったのか不明だが、この二つの時代と場所は他時代より異質だ。
 死にゆく世界は元々ヴァルハラに降りてくるまでノエルが住んでいた場所、ライトニングが現れたネオボーダムはカイアスにコクーンを落とされた未来。
 いずれもAF500年でのカイアス戦より混沌が解放され、未来が変わるため存在しない世界となる。(セラは混沌が解放された未来の激変を視て命を落としたと推測される)
 必然的にAF700年のゲートは無くなるはずなので、二人がこの年代に戻る事はない。

 ここで一度、ヒストリアクロスとゲートについて触れてみる。
「時を歪めた奴がいる。それで未来の武器やゲートが現れる」(ビルジ遺跡AF005年ノエルのセリフより)
「コクーン崩壊の預言を現実のものとするために、カイアスは数々のパラドクスを発生させた」(FF13-2:シナリオアルティマニアP380より)
 ゲートは女神の導きにより色別に分けられているが、それを出現させたのは、カイアスだ。
 彼がヴァルハラで絶対召喚を放ち、各時代に隕石を落としたことによる。
 ゲームの演出上はそのままになっているが、ゲートは本来、時空の歪みがなおれば消失するはずのものだろう。


 ノエルとセラはAF500年までの時空の歪みを正し、新都アカデミアと新コクーンを出現させ、旧コクーンの落下も未然に防ぎヲルバ組のクリスタルを救出するところまで未来を作り上げた。
 つまりAF500年までのゲートは時空の歪みを正したことにより無くなってしまう。

 ラストのカイアス戦が終了したヴァルハラで、それらのゲートが集まってくるときにこのようなやり取りがなされる。


「最後のパラドクスが解けたクポ」(モグ)
「正しい時が戻ったの?」(セラ)
「パラドクスが消えたから、もうすぐ元に戻る」(ノエル)


 ここカイアスがヴァルハラでの最後のパラドクスであったことが推測される。ライトニングもそうだったのかもしれない。
 三人が会話をしている時に、彼女はクリスタル化しており、同時にそのパラドクスも解消されたこととなる。
 こうして、ラストへの入口となり出口となったAF500年のゲートだけが残って最後には消えていく。


「AF500年のゲート?私たちが戻る時代はあそこなんだね?」(セラ)
「ライトニングが守ろうとした未来、あそこから、新しい時代が始まるんだ」(ノエル)

 ネオボーダムAF700年で、混沌が放たれた未来から届いたと思われる二人のメッセージがある。
 はたしてどのような新しい世界が立ち上がるのだろうか。
 彼らの旅はまだ終わっていない。

<fin>

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